メンタルヘルス疾患に対する当クリニックの取り組み
もともと日本での持病としてメンタルヘルス疾患をお持ちの方はもちろん、ベトナムに来てから発症した、あるいは発症のリスクがある方のサポートをします。月に一度日本から心理カウンセラーが来ますので、その際に相談いただくことも可能ですし、一般外来受診の際に相談することも可能です。またストレスチェックなどを検診の際(検診でなくても)に試行可能です。
海外での生活は、楽しく刺激がある一方で、文化の違い、言語の違い、環境の違い、などがあり様々な複合的要因により心身に異常をきたす場合がこざいます。またお仕事に従事される方におかれましては、海外特有の仕事状況により容易に心身に異常をきたす場合がこざいます。仕事でこられてはいない帯同でこられた方の場合、家族関係、環境の違いでのお悩みが多い傾向にあります。友人関係の変化や生活環境の違い、文化の違う学校環境、言語の問題など様々なことにより異常をきたします。メンタルヘルスの異常に関しては、自分自身で気づくこと、周りの方が早めに気づくことがが重要になります。自分自身、仕事仲間、友人、家族、誰でもかまいませんので、メンタルヘルスの不調に陥ったと思ったら早めに対応を考慮しましょう。具体的には、ストレスが何からきているかを調べる。仕事であれば、上司や仕事仲間に相談する、ベトナムの生活環境であれば、その環境に対して変えられることを変えてみる。家族のことであれば、家族内で相談する。また相談できる相手がいなければ、保健師や医師に相談するということとなります。すでに重度のメンタルヘルスの不調に陥ってしまっている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。医療機関では、何らかの疾患によるメンタルヘルス不調の可能性がある場合は、それに応じた検査などをする場合もございます。実際にメンタルヘルス疾患の場合は、カウンセリングや薬剤での対応となることが多いですが、サポート体制が整っていらっしゃらないような方の場合には、自殺念慮(自殺したいと感じている)などある場合は、緊急に帰国するなどの対応をとることも必要になることもあります。いずれにせよ、おかしいなと感じた場合は、早めの対策を講じてください。
メンタルヘルスの薬に関しては、不眠薬や不安神経症、適応障害、抑うつ状態、うつ病などさまざまな疾病の投薬が可能ですが、ベトナムにおいては日本と比べ薬剤の入手が困難です。日本からお使いになっている薬が、ベトナムでは入手できない場合も多々あります。当院としましても、基本的に状態が安定している場合に、薬剤の変更はできる限り行いたくないのですが、薬の入手状況によっては、薬剤を変更せざる得ない場合もありますのでご留意ください。日本出発前に当院にメールでお尋ねいただければ、在庫があるか、あるいは入手ができるかをお調べいたします。